くじらの覚えがき2

おもに勉強ノート、現在ハマっていることなど、不定期で更新しています。書きかけの情報や間違った内容などが掲載されることもありますが、何卒ご容赦ください。

昭和

昭和の時代は、癒しと安らぎに満ちていたとなつかしむ。
でも当時暮らしていたころは、そんなことは少しも思っていなかった。

狭いスーパーで売っている袋づめの駄菓子は、
たいていはあまり美味しくなかった。

うすっぺらなアスファルトの国道は、穴ぼこや轍でくぼんでいて
はやくキレイに舗装されればいいのにと思っていた。

好きな歌手のレコードを何度も聞くから
そんなに好きでない曲もなりゆきで覚えてしまった。

工場地帯の煙突から煙がもくもくでている写真には
「ゆたかな産業」というタイトルがついていた。

自分に子供ができたら、誰に教わるでもなく
ちゃんと親らしい顔になっていくんだろうと思っていた。

そして世の中はいつも上向きに進んでいて
もっとよくなると思っていた。